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08/06  何もかも憂鬱な夜に。

刑務官の僕が担当するのは二十歳の未決囚・山井。
幼少期を施設で過ごし、心に鬱屈した闇を抱え葛藤する僕は、
控訴期限を間近に控えても何も語ろうとしない山井と、どう対峙するのか。
刑務官からの視点で描かれる死刑制度の是非。

闇と闇が重なって光が生まれる話。
哲学的ともいえる深いテーマにも関わらず、論じ合うのではなく、
いい意味で余白の多い物語だったと思う。

日の当たらない湿気た壁の結露のような世界観。
現実世界の狡猾さや非常理、思春期の不毛さが丁寧に配置されており、
想像以上にバイオレンスな作品。だからこそ生きることは儚くて尊い。
刑務官である前に人間であることを忘れてはならない。

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    | author : すペ3 | category : book | comment : comments(0) |
    08/18  スポンサーサイト

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      | author : スポンサードリンク | category : - | comment : - |
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